アステラス製薬 各国コーポレートサイトをDrupal 8で構築、Webガバナンスを強化

 
 

概要

アステラス製薬は世界の学界、研究機関、バイオテクノロジー企業と積極的に提携しており、50カ国以上の販売網を有しています。 これらパートナーシップとグローバルでのプレゼンスの拡大に伴い、同社はグローバルサイトを構築・提供すると同時に、各国のローカルサイトも刷新したいと考えました。各サイトの目的は、最新の企業ニュースと適切な情報を適時に提供し、世界中のステークホルダーとの間のチャネルを作り、維持することでした。

チャレンジ

重要な企業情報を地域や言語にかかわらず適時適切・安全かつ安定した方法で開示、またWebガバナンス強化のためにコーポレートサイトを再構築したいと考えました。

Drupalが選ばれた理由

デジタル・テクノロジー・エージェンシーとしてパートナーに選ばれたCI&Tは、アステラス製薬のデジタル領域での統一感を支援するために以下3要素が重要であることをプロジェクトの初期段階で認識しました。

  • Webガバナンス
  • 新ブランドガイドラインのグローバル展開
  • WEBプラットフォームのグローバル最適化

グローバル展開を考慮すると各国サイトでの再利用性が最も重要でした。この点に優れ、さらに標準機能や拡張モジュールが豊富なDrupalを採用するのは簡単な決定でした。また、Drupalのコストモデルが他プラットフォームと比較して優れていた点(独自ライセンス vs オープンソース)も採用した理由のひとつです。

CI&Tでは、Drupalが簡単に拡張およびカスタマイズが可能な機能を提供する強力なフレームワークであると認識しています。 つまり、Drupalの既存機能を存分に活用しつつ、必要に応じてソースコードをカスタマイズできることを意味します。 また、各種の汎用的かつ高機能なモジュールを活用することで、日々変わるビジネス要件に対応しつつ、より素早くコードを実装することができます。

CI&Tでどのように実現したか

アステラス製薬のコーポレートサイトの再構築は3つの観点に分解されました。

1) Webガバナンスの確立
2) グローバル展開の一環として新ブランドガイドラインの適用
3) 全体システム戦略を踏まえたグローバルでのWeb/ITインフラ最適化

さらに管理・スケール拡張は運用の人的負荷を増やすことなく柔軟・簡単である必要がありました。

Webガバナンスは、プロジェクトの成功にとって非常に重要な側面でした。 システムをDrupalとAcquia Cloud Site Factoryに統一。各種設定変更はアステラス製薬とCI&Tのメンバから構成されるコア・グループによって横断的に追跡、管理、処理されます。 この管理体制とセキュリティ施策により、アステラス製薬は全サイトが厳格なセキュリティと監視システムによって完全に保護されているという認識を持ちつつ、随時新しい国のサイトを立ち上げることができます。

結果

アステラス製薬の新グローバルプラットフォームは、Webガバナンスの強化とともに、安全性・信頼性を高いレベルで管理。また、Acquia Cloud Site Factoryを用いることで、サーバー構成や複数ロードバランサーのキャパシティ対応などの運用効率を向上させることができました。

プラットフォーム運用は24時間365日稼働を保証され、監視や動作環境も管理。セキュリティ対策としてはWAFおよびCDN機能をもつAcquia Cloud Edge Protectを導入することで悪質な攻撃をブロックします。

ソリューション

アステラス製薬は、デジタル・テクノロジー・エージェンシーCI&Tとのパートナーシップのもと、AcquiaのクラウドソリューションとDrupal 8を活用し、複数の多言語サイトの開発・運用・ガバナンス管理のために標準化されたプラットフォームを開発しました。

フィードバック

まず、英語と日本語に対応したグローバルサイトが2017年6月に開設されました。また、アステラス製薬は引き続きAcquia Cloud Site Factoryを用いてアメリカなど米州各国、EMEA、アジア各国向けに30を超える数のローカルサイトを開発・展開していく予定です。いずれも独立して運営されるサイトです。

アステラス製薬 広報部の松田尚明氏は、「コーポレートサイトを軸に各国のWebサイトを統一して管理することにより、アステラス製薬の『変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変える』というVISIONを中心としたアステラスらしさを伝えていく。Webサイトは、ステークホルダーにアステラス製薬らしさを知っていただき、企業への理解を深めていただくための役割もあるのです」とAcquia Day 2017でコメント。

また、同社情報システム部の川浪洋一郎氏は、柔軟性、セキュリティ、コミュニティを備えたDrupalとAcquiaが今後エンタープライズのスタンダードになるだろうと言及されました。(参照:Markezine記事)

結果

CI&Tが支援するこのプロジェクトは、セキュリティ、市場投入までの時間、品質、標準化、イノベーション、ユーザー・エクスペリエンスを含む重要な柱に焦点を当てたデジタルガバナンス戦略を実行することにより、「Astellas Way」イニシアチブを推進しています。

 

アステラス製薬について
www.astellas.com

アステラス製薬株式会社(https://www.astellas.com/jp/)は、東京に本社を置き、「先端・信頼の医薬で、世界 の人々の健康に貢献する」ことを経営理念に掲げる製薬企業です。既存の重点疾患領域である泌尿器、がん、 免疫科学、腎疾患、神経科学に加えて、新たな疾患領域への参入や新技術・新治療手段を活用した創薬研究 にも取り組んでいます。さらには各種医療・ヘルスケア事業との融合による新たな価値創出にも挑戦しています。 アステラス製薬は、変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変えていきます。

 

CI&Tについて
www.ciandt.com

CI&Tは20年以上にわたりグローバルでデジタルビジネスを提供しています。リーンアジャイルをベースに企業のデジタルビジネスの促進に貢献しています。世界6か国に拠点を持ち、2,500人を超えるストラテジスト、デザイナー、エンジニアが毎年グローバル企業100社のデジタルビジネスの構築を行っています。