accelerating-product-innovation-hero

デジタルプロダクトの革新を加速するには

img
CI&T
02/07/2019
accelerating-product-innovation-hero

本稿は米国CI&Tの Key steps to accelerating digital product innovation の翻訳版です。

 

私たちは顧客企業がプロダクトやサービスに最高のユーザー体験の構築を支援しています。その際、ベストな方法を考えるために多くの時間を費やすことで、イノベーションになり得るアイデアを最高なデジタルプロダクトへと昇華させます。

これは偶然に起こるものではありません。それはプロセス全体に渡り「計測」と「規律」あるアプローチを要します。ここでは、デジタルプロダクトの革新を加速するために何が必要か、私たちの考えをいくつかご説明します。

 

イノベーションは最適な人選から始まります

成功への最初のステップは、プロセスの始めから最適な人を巻き込むことです。

品質管理の第一人者であるW・エドワーズ・デミングは「部門間の壁を壊す必要があります。研究、設計、営業、生産の人々はチームとして働かなければなりません… 」と述べています。他の人からインプットがほとんどない(あるいはまったくない)サイロ化された組織でつくられたアイデアはほぼ成功しません。

ヘンリー・フォード、スティーブ・ジョブズ、そしてトーマス・エジソンのような偉大なイノベーターでさえ、無から始めたのではありません。イノベーションとは、あるアイデアについて、何が可能で、望ましく、しかもビジネスとなるかを決めるためにあらゆる側面から探ることから始まります。

これにはプロダクト、デザイン、およびテクノロジーの専門家の意見が必要です。それぞれが専門知識と経験を持ち寄り、なおかつ議論が常に顧客を中心にされるようにします。

 

diagram of product, design, technology, with customer at crossing point

 

スピードを上げるためにスピードを落とす

現代社会は非常に高速で、私たちは常に物事がすぐに実現することを期待しています。また、デジタルプロダクトデザインの世界では「スクラム」と「リーンスタートアップ」がバズワードです。これらの手法や戦略に意味がないということではありません。実際、新しいアイデアを最初に市場投入することには大きなメリットもあります。

しかし、速すぎたり、未成熟な市場にプロダクトを投入することには本質的なリスクがあります。例えば、デザイン自体に致命的な問題があるかもしれません。あるいはユーザーが本当にたくさん使ってくれるための重要な機能を欠いてるかもしれません。

このような状況を避けるためには、イノベーション開発サイクルのなかで、チームがつくりたいデジタルプロダクトを正しく定義するために時間をとる必要があります。

 

プロトタイプ・テスト・改善・検証

チームが自社プロダクトの正しい戦略について合意できたら、プロトタイプをつくり、それをテストして洗練させていきます。このように慎重な検証やイテレーション(反復サイクル)を行わずにデザインされたものを市場投入することは、プロダクトにとって悲惨なことになります。また、確立されたプロダクトであっても継続的な展望を見込めなくなる可能性すらあります。

やはり、プロダクトのプロトタイプ/テスト/改良段階で重要なのは、市場テスト、オンラインテスト、さらには路上テスト等で、リアルなユーザーの手で触れてもらうことです。ユーザーが実際に何を使い続けるか知るためには、何かしらの方法でデザインプロセスに彼らを参加させる必要があります。

 

https://www.ciandt.co.jp/sites/default/files/comrade-key-steps-for-accelerating-product-innovation-img2-2x-1024x496

 

「第1章」のために構築する

すべての必要な人物たちを巻き込むことが重要であるのと同様に、新プロダクトの開発と革新に関する主要事項すべてをカバーすることも重要です。例えば、最小限のブランディングとネーミング、心地よいルックアンドフィールをもつ構成要素のデザイン、適切な機能の定義、そして最終的なソリューションやサービスを構築・提供するためのデリバリーモデルの選択、等が挙げられます。

先ほど急ぐことや、不十分な検証について述べましたが、逆に完全さを求め過ぎるのもよくありません。まだ「小説」全体ではなく「第1章」を書いてるに過ぎないのです。タイムリーにイノベーションをユーザーに提供するには、市場での優れた検証と洗練が不可欠です。

アドビ社によると、平均的なモバイルアプリの利用は最初の6ヶ月後に50%以上減少します。これはより豊富な機能と優れた性能を提供した競合他社にユーザーを横取りする機会を提供するのと同時に、現行アプリのプロダクトデザイナーにユーザーを魅了し続ける策を探し続けることを強要します。

 

市場投入アプローチとデリバリーモデル

市場投入のアプローチ(および基盤テクノロジーをアップデートするまでの期間)の決定は、最も難しい判断の1つです。 1つ目は、デリバリーモデルの決定です。これはクラウド提供されるプロダクトなのか、それとも分散システムがプロダクトとして提供されるのか、それとも両方なのか。

計画、反復、検証、ブランド策定、デザイン、機能、そして市場チャネル。これらが揃ったら実行する時です。そして、市場の反応とフィードバックに基づいてデザインをアップデートし、また同じことを繰り返します。

 

まとめ

トーマス・エジソンは、かつて天才は1%のひらめきと99%の努力からできていると言いました。新しいデジタルプロダクトのデザイナーであれば、素晴らしいアイデアを生み出すインスピレーションを喜びたいものです。それは後に続く汗ばむくらいのハードワークよりはるかに楽しいのですから。

しかし真のイノベーションは、ビジョンと緻密に設計されたディテールの交わるところにあるのです。